発電所購入、銀行融資、その計算方法

銀行で融資 発電所の取得
銀行で融資

銀行で融資を受けたことがある方はスルーしてください。

今回は太陽光の実例を元に銀行融資の判断基準を見てみたいと思います。
※実例ですが、数字は多少いじります。ご了承ください。

銀行融資での基本的な考え方は「返済できるかどうか」に尽きるわけです。まあ、当たり前です。返済できそうにない人には誰もお金を貸してはくれませんからね。

太陽光発電事業というのは、20年間の売電収入が確定しているため「収支バランス」という面に関しては、とても分かりやすい事業だと思います。金融機関にとっても融資しやすい事業かもしれません。
※出口をどうするかっていう部分が残りますが。。。

表面利回り10%くらいが多いですね。 つまり、初年度の売電収入が発電所価格の10%ということですが、例えば最近の14円案件だと「販売価格1,500万で初年度売電収入が150万」ということになります。単純に計算しますと、150万が20年で3,000万の売電収入になります。それに対して1,500万で手に入れてるので1,500万儲かる。という、ことになります。

単純な計算だけで私は考えてしまいますが、銀行ではそのように計算していません。

当然、返済をしっかりできるかどうかを見ています。。。

私が知る限りは
NEDOからの日射量データを使用している
・経産省からのデータを使用している
という感じ。

これだけだと問題がないと思いがちですが、実はここからが難しくなるのです。

・日射量データは月別でシミュレーションしている。
業者さんも月別のシミューレションをしているように、銀行でも同じようにシミューレーションをしているのです。そのシミュレーションの数値が低いのですwww

日射量データは同じですから、計算式で考えるとどこかが低くなるので全体的なシミュレーション額も低くなるのです。

先日の記事で書いた私の計算式だと下記のようになります。

●モジュールの発電量89.2×日射量係数3.88×損失係数0.8×日数365×過積載ピークカットロス0.9 銀行さんの計算式はさらに厳しかったです。
●モジュールの発電量89.2×日射量係数3.88×損失係数0.75×日数365×過積載ピークカットロス0.85 まだ、ここは許せる範囲なのです。

さらに問題なのが「維持管理費」です。いわゆるメンテナンス費用+αなのです。αはPCS交換費用などになるかと。

私の場合、基本的に自分でやりますので0円。まあ、除草剤や燃料費が必要ですので厳密には0円ではないですが、銀行さんの計算は「経産省」の参考資料を元にして算出されています。

平均値 0.6万円/kwh つまり、モジュール89.2*0.6=約53.5万円

年間53万円!20年で1,000万円オーバー!

私が検索したところ下記のデータから引用されたのかな?と思うのですが・・・

経産省PDF
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/025_01_00.pdf

詳細は分かりませんが、この計算をしますと利回りというか、ほとんどの低圧発電所で借入でスタートさせればキャッシュアウトしてしまうのは明白ですよね。

まあ、実際にはここから頭金を入れたりして融資を受けるわけですが、頭金を20%入れてもキャッシュアウトするような。そんなシミュレーションをしていました。 ちょっと驚いた記憶があります 笑

コメント

タイトルとURLをコピーしました