最終的には審査が通らない「否決」という結果になってしまった。それでも立ち止まるわけにはいかない。立ち止まるのではなく「立ち上がらなければ」ならないと思っています。
事業の採算性
お付合いのない銀行であったり、法人設立直後であったり、様々な要件で審査が通りにくくなります。支店長さんのおっしゃていた「とにかく一基目さえ」という言葉。つまるところ、取引が始まり健全経営ができていれば!ってことでしょう。
銀行から融資を受けながら事業を継続させていく。ごく当たり前のことだと思いますが、相手はお金を貸すわけですから、こちらの言い分だけで貸してくれるわけではありません。当然審査をしてしっかりと返済できるかどうか。これが重要だと思います。
先日もブログで書きましたが、この「採算性」に関しては銀行の本部とは全く意見が合っていませんでした。
シミュレーション値からの採算性
以前書いたような内容ですが・・・。
●モジュールの発電量89.2×日射量係数3.88×損失係数0.8×日数365×過積載ピークカットロス0.9 銀行さんの計算式はさらに厳しかったです。
●モジュールの発電量89.2×日射量係数3.88×損失係数0.75×日数365×過積載ピークカットロス0.85
このシミュレーション値自体、個人的には厳しいけれども間違いではない。そんな風に思っています。
仮に売電単価14円(15.4円)で売上が130万とします。
利回り10%ですから購入価格は1,300万円です。オール融資だとすれば15年返済で月額8万円ほどの返済となります。年額96万円ですね。
1300万の場合130-96=34万円が単純な粗利益になります。
次に200万円の頭金を入れるとして1,100万円の融資だと、月額68,000円で年額81.6万円の返済になります。
1100万の場合130-82=48万円が単純な粗利益になります。
私の出したシミュレーションの場合、売電収入は業者さんとほぼ同じシミュレーションでしたので、初年度48万円の売上があることになり、そこから経費を引く計算をしました。
キャッシュフロー計算
初年度売上 130
返済(元利)△82
償却資産 0 ※先端設備
固定資産税 △5
保険 △3
その他 △20
計 +20
その他には法人市民税や電気供給業の事業税など、目に見えないものも含めています。決算は自身で行うつもりですので、税理士も0円。(税理士さんはもしかしたら依頼するかも)PCSの交換費用積立や発電所の廃棄積立まで入れたシミュレーションです。
単純な発電事業だけの計算です。本業部分は加味されていませんし、除草作業の売上も加味されていない状態です。しかし、銀行さんの出したものは
初年度売上 120
返済(元利)△82
維持管理 △45
こうなっています。これって永遠に赤字になりますよ!ってことですwww 逆に税金関連は気にしていないという、個人的には理解できない計算。維持管理費はパネル容量で計算されていますので、売電単価が高ければ同じ利回りでも資金繰りは一気にプラスになっていくのです。仮に単価が倍だとすれば、銀行シミュレーションで240-164-45=+31という計算になりますので。
採算の取れない事業にはお金を貸さないのでしょうか。当たり前か・・・。
私が思う最終結論
色々と書きました。私自身が思うのは
自宅担保、案件の土地担保、動産担保、売電担保、ここまでやると銀行さんはおっしゃていました。それでも融資できない理由というのは
「私自身の信頼度の問題」
以外に考えられません。恥ずかしい話です。
これが仮に既にこの銀行さんで以前一基目をやったんだ!とか、住宅ローンをこの銀行さんでやってるんだ!とか、そういった信頼の積み重ねがあったとしたら話も変わってきたかな?と思います。
今後は、それなりの案件があればまた銀行に持ち込むこともしますし、法人口座は開設されていますので、一基目の売上や除草の売上や経費関連の取引をすることで、少しでも信頼度を上げて出来るならば「信販からの借換」なども狙ってみようと思います。
コメント
信用も大事ですが、やっぱりCFが回るかです。借入期間を17年にして表面利回りが、11%あれば、なんとかなるかと思います。14円案件でも、太陽光発電事業だけの評価だったら新しい融資先でOKもらいました。今は私自身の評価中です。物件探しを頑張ればなんとかなるかと思います。参考までに。
たまじろうさん
ありがとうございます。
やはり厳しいのですね。借入期間と11%、どちらも簡単ではありませんが頑張ってみます!
どうしても、分譲案件では「11%以上」で「正しいシミュレーション」や「オール込み」の案件は中々見当たりませんがまだ諦めずにやろうと思います。