侮れない引込柱の影

保守点検

施工業者さんはもちろん、発電所を自分で作られている方などには「分かりきった」話かもしれませんが、私のような分譲購入&自社メンテレベルではあまり深く考えなかったことです。

先日、ネットから点検お見積りをいただきまして、事業主さまと現地確認をさせていただいたのですが、その時にPCSの2台ほどが「あきらかに」低い数値を示しておりました。(PCSに発電量が表示されるタイプ)

その数値は4kw台と2kw台で40%程低いPCSがあるのです。

その理由はタイトル通り、引込柱の影。
発電所の南西方向に建柱されており、その影が午後になるとかかるのです。

まず最初のに思ったのは、施工業者は考えていないのか?ということ。
前述しました通り、私などはその程度の影は「大したことないやろ」と気にしないタイプだったのですが、施工業者さんがそれではいけませんよね。

建柱に際して電力会社さんと何か取り決めなどがあるのか分かりませんが、出来る限り発電に影響が無いようにすべき。なので、今後発電所購入などを検討される方はしっかり図面も確認することをおすすめします。

次にできることは、ストリング構成の見直しです。
これも、実際には設計段階の話が基本だと思うのですが、下の図を確認いただければ分かりやすいかな?と思います。

これは上から見た図だと仮定して下さい。
上の1ブロックは横向きにストリング配線を行っており、下は縦方向に。この場合、黒の線が「影」だとしたら、上は全ストリングに影響がでます。下は赤のストリングのみに影響が出ます。もっと西に太陽が移動しても最悪「赤・黄」に影響がでますが、緑と青はセーフ。

後から配線を変更することも可能ですので、もしも事例に当てはまる場合は検討されることも必要かもしれません。しかし、何度も申し上げますが「最初から」やっていればいいわけですし、なんなら引込柱の位置が北西であれば問題なかったということです。

全量低圧FITの終焉後にこんなことを書いても、あまり意味がないかもしれませんし、多くの発電所では「考えて」配線されていることだろうと思いますが、一応書いてみました。

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