施工業者さんには本当にしっかりと施工していただきたいと思うところです。
今回の事象としては「接続ミス」です。実は時々見かけるのです。実際、高圧発電所でも同じ事象を2回発見しています。
ご紹介するのは遠方の発電所ですが、ご依頼いただき定期保守点検を実施したのです。事象としては下記のようなものです。
●4回路接続のPCS複数台のうち1台
●ソラメンテでの開放電圧とインピーダンス
1-305V-8Ω
2-305V-8Ω
3-270V-7Ω
4-340V-8Ω
※数値は適当です
この状態で3番計測時に「V」マークが出て電圧がおかしい?と教えてくれます。
●動作電流計測
1-3.5A
2-3.5A
3-0A
4-5.0A
※数値は適当です
つまり、3番は低く、4番は高いということです。
また電流0Aということは電流が流れていない。。。
原因
まあ、悩むこともないのですが・・・
図の通り、9直で組まれているストリングのはずが「10直」「8直」になってしまっていました。こういった分散型パワコンの基本は、同PCSへの回路は全て同じ電圧で揃えるということだと思います。
しかし、今回のミスは接続枚数を間違っていた。
そして罪作りだと思うのは、電圧差によって低い3番の回路が電流が流れていかない状態になってしまっていたことです。
過積載気味に作られていると、それでも晴天時の昼間はMAXの稼働になると思うのですが、それでもきっとMAXに到達するスピードは遅かったのではないかと推測されます。
本当の問題はここだ!
いや~真剣に思うのですが、この「ミス」に関しては許されないと思いますが、それでも「人間ですから」ということで許しましょうww
それよりも、その後ですよ!
その後に年次点検を実施して開放電圧は測定されてるんですよね。つまり、電圧差は認識してるわけです。普通ですよ、普通ならこの電圧差だと「あれ?枚数が違うんじゃない?」みたいに思うはずなんですよ。それなのに
正常
と判定して事業主様に報告をしているわけです。当然、事業主様は「あ~異常ないよね」という感じで思うわけです。
施工業者様へ
施工をちゃんとするのは当然ながら、メンテナンスを紐づけでやるならちゃんとやってくださいね。今回の事象はメンテナンス時に必ず発見回復できるものですから。
最終的に次回訪問時に接続を確認すると、やはり接続ミスでした。接続を修正して作業完了となりました。
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