これから書くことは経験上のことではありますが、あくまで個人的な感想のようなものですので、参考までにお聞きいただければと思います。グリホ系の除草剤散布で個人オーナーが除草作業ということを念頭に考えてみました。
とはいえ、私たちもこの方法でやってることが多いのであながち間違いではないと思っています。
3月以降は発電所の本領発揮時期
発電事業者の方は理解できると思いますが、暗黒の冬を過ぎて3月頃から発電量が増加してきます。
簡単なイメージとしては4-5月くらいのピーク、梅雨が明けて8月くらいにピーク、徐々に発電量を落としながら12-2月の耐える期間。こんな感じじゃないでしょうか?
この3月というのは1つのキーポイントになるでしょう。
と言うのも、実際には3月にはほぼ雑草に困ることがないからです。雑草がない時期にできることを考えて行うことは重要です。
例えば、パネルの前面のみに防草シートを貼るとか?そういうことです。
ここで、間違わないでいただきたいのは、この3月のほぼ生えていない時期にグリホ系の除草剤は無駄です。(全くの無駄ではないですが、そこまで気にする必要はありません)
3月頃というのは「これから」のタイミングですので、私たちの場合「葛対策」であったり「防草シート」であったり「雑木の処理」であったり、草だらけでは出来ないことを重点的にやっています。
雑草の種類や春と夏の違い
まず、雑草の種類というのは季節によって変化していると思います。正直「〇〇は4月、〇〇は6月」みたいな知識はありません。しかしながら、春の雑草と夏の雑草は明らかに違います。とにかく
夏の雑草は強い!
ということを覚えておいていただきたいと思います。逆に春の雑草はどちらかと言えば弱いと思います。もちろん種類によっては春に叩く必要があるものもあると思いますので、年間を通して見るとそういう傾向があるのではないでしょうか。
実際にグリホ系で除草剤散布するには?
色々と考えたり、やってみたりしましたがこの除草剤の強みは「かかった植物を枯らすことができる」ということです。先日の粒剤などとはまた効果が違うものですね。
つまり「生きている状態で散布しないと意味がない」ということ。草刈機で除草作業をした後に散布するのではなく、除草剤散布して枯らしてから草刈機ということになります。
つまり4-5月を起点として月1回で散布していけば除草剤のみで対応できるのでは?と考えています。さらに、秋に雑草たちが静かになったら草刈機で一気にキレイにする。
という方法はいかがでしょうか?
もちろん、その間にも予想以上に成長する雑草もいるでしょう。そいつらは手作業ででも駆逐しなければいけません。
私の感覚的なまとめ
感覚的なもので申し訳ないですが、グリホ系の除草剤であれば月1回の散布を繰り返せば多くの雑草への効果が期待できるのではないでしょうか。
4月から10月くらいまで6-8回の散布をするということです。
「そんなに?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、5基とか10基とかの大規模オーナーさんは別として1-3基程度のオーナーさんだと、一種の「趣味」のような感覚でできると思います。
あと問題になるのは「遠隔地オーナー」の方です。
やはり月に1回発電所へ行くのが難しいということになると、中々この作戦はできません。そういう方の場合、粒剤を検討されてもいいと思います。
また、兵庫県とかであれば私共へお問い合わせいただければ安価で対応できるかと思います♪(宣伝になってしまいました・・・)
コメント
初めて投稿させていただきます。
雑草対策記事とても参考になりました。
発電所維持イコール雑草対策といっても過言ではないので
これからも参考になる記事のアップをよろしくお願いいたします。
自分なりに試行錯誤していこうと思います。
雑草対策と関係なくて恐縮ですが
写真に写っているパワコン、パネルから離れた日当たりのよい場所に設置されておりますが
そちらでは一般的な設置方法なのでしょうか。
関東ですと、パネル下など可能な限り直射日光の当たらない場所に設置されるのが
一般的だと思っていたのですが。
ハリーさん
コメントありがとうございます!
雑草対策は手探りでもありますので、難しい部分も多いですよね。
最近は防草シートを貼ってあるところも増えましたしね。
PCSの設置位置の件ですが、おっしゃる通り日陰設置が基本ですよね~
一般的ではないと思いますが、2013年頃の施工物件ですので何とも。。。
夏は直射日光を浴びますし、雨風も直接ですから絶対良くないと思います。
コメントありがとうございます。
防草シートも検討していますが、防草シートだけで除草が必要がなくなる訳では
ないようなのでどうしようかなと考えています。
PCS設置ですが、分譲案件を探しをていたら本州西某県でPCS野晒し設置の案件が
あったので聞いてみました。
セカンダリーでなく、完工しているけど未連携なのですがやはり一般的ではないですよね。
ハリーさん
コメントありがとうございます!
防草シートはやった方がいいと思います。効果が無くなることもあるかもしれませんし、安いものだと耐用年数も問題になるかもしれません。また、モジュールの前のみに施工してみるとかも意味はあると思います。もし、自宅から近いのであればたとえ途中で効果が無くなっても「補修」や「草刈」で対応ができますし、劣化が進んでいない間は草刈は不要になります。遠い場合は値段が高くても耐用年数10年程度は欲しいところです。
問題は費用対効果になりますので、防草シートを施工するのであればそれだけ利回りは低下することになります。20年の総合的な判断で何が正しいのか(利益まで含めて)中々答えが見えないところです。
PCSの設置ですが、基本「屋外型」のものは雨も風も対応していると思います。昔より性能も上がっているでしょうし「絶対アウト」ではないと思います。しかしながら、雨風は大丈夫でも夏の温度上昇に耐えられるのか個人的には不安でもあります。写真にありますPCSはもう7年前のものですが、現状1台故障で保障対応を依頼しているところです。単管パイプですので屋根を設置した方がいいのでは?と事業主さんにもお伝えしているところです。