点検、業者間の差

絶縁抵抗測定 保守点検
絶縁抵抗測定

最近、何度も取引業者さん(A社)の点検にお付き合いさせていただいて、何となく「自分のところとの差」を感じることができましたのでまとめてみます。

経験値の差

何より、この「経験」というものは大きなアドバンテージになると思いました。

弊社での経験数とA社の経験数は大きく違います。自社において発電所をいくつも所有し、低圧・高圧あり、設計から施工・OMまで実施しているというのは、社内で持っている情報量の豊富さ、それぞれの分野に精通している人材の保有数は残念ながら弊社では追いつけない。。。無念。。。

その経験値は特に「異常・トラブル」発生時に強くなる。

増設されたエリアの1ストリングが電圧が低いところがあり、そこを点検してみても直列数も異常なく問題点が分からずにいました。結果はそのストリング内の2枚が逆接続になっていたのですが、そんなことが起きることが私には考えられませんでした。いや、想像できなかった。

点検をご一緒させていただくことで、様々な事例を間近で見れるのはありがたい話です。

使用機器の差

絶縁抵抗測定
絶縁抵抗測定

太陽光発電所の点検において必要な計測機器類は多岐にわたります。

しかし、

実際には弊社で使用している機器でほぼ問題なく対応できます。高圧発電所でIVカーブ測定とドローン赤外線撮影、ソラメンテでの測定をして答え合わせをしてみました。整合率が95%程度でしたので「ほぼ」同じ結果を導き出していました。

ソラメンテで点検
ソラメンテで点検

ただ、クランプメーターや絶縁抵抗計などがブルートゥースでスマホに送信されるのは便利。弊社はそんな上位機種じゃないので

計測→記録

を繰り返しますが、結果は同じですwww

また、小型のサーモで歩きながら赤外線検査もできますので、低圧であれば大きな問題になりませんし、高圧でも「ソラメンテでモジュール特定→撮影」であれば問題ありません。ただ、高圧などをドローンで撮影しますと「1ストリング死んでる」とかはすぐに分かりますので便利ですね。

サーマルカメラ
サーマルカメラ

IVカーブの測定が出来れば「尚良」ですが、あの機械も結構高いので今後の導入を考えることにします。(導入して無くても異常検出できれば良いわけですから)

金額の差

これは弊社が圧倒的に安い。安かろう悪かろうではいけないのですが、多少の差があれどほぼ問題なく異常を検出できます。

ただ反面「高い」場合は柔軟に対応できることが多くなる(イレギュラーに対応できる余裕ある設定額)と思うのですが、「安い」弊社の場合は「そこまでやるなら追加料金必要です」みたいなことになるかもしれません。

A社さんに依頼している事業主様は「安い業者は信用できない」ともおっしゃってました。

安い=悪い・適当
高い=良い・しっかり

こんな構図ができているのかな?と。安い業者である弊社としては残念な考え方でありますが、それまでお付き合いされてた業者さんが悪かったのでしょう。

ちなみに電気点検の見積もり額の差は相当大きかったです。高圧ですが弊社の2-4倍の価格でしたが、安心を買うという意味では「あり」かもしれませんし判断の分かれるところではあります。

それ以外の差

作業服の差→社名が刺繍されていた(私はワークマン)
ヘルメットの差→社名がプリントされていた(私はコーナン)
車両の差→ハイエースだった(私は日産ノート)

まとめ

メガを超える発電所の場合でも、低圧の発電所の場合でも、直流側での点検内容には大きな差がありません。太陽電池を直列で接続し、パワコンでACへ変換して電気を流しているわけです。

安心を買いたいと思う場合は、高くても企業規模の大きなメンテナンス業者を選択されたらよいと思いますし、コストを抑えたいということであれば、弊社のような業者を選択されたらよいでしょう。

一長一短があると思いますが、やっている内容は大きな差はありません。

ただ、点検者のスキルや考え方による部分での差は存在していると思われます。いくら高い費用を払ったとしても点検する人間がいい加減にすればそれまでです。安い費用であっても、点検する人間がしっかりやればいい。

そんな風に思います。

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