20年間の安定した発電を考えると、少なくとも「やった方がいい」というのは間違いありません。しかしながら「無料」というわけではないでしょうから、20年間でどのタイミングで点検すべきか悩む部分でもあります。
意外と簡単!目視点検
まず、実際に多くの異常を発見できるのは「目視点検」だと思います。
パネルの破損、ケーブルの異常、遠隔監視では見つけにくい部分をかなり補ってくれるのではないでしょうか。発電所が近くにある方は、最低でも月1回は確認してもらいたいものです。
・標識や看板は所定の位置に取り付けられているか
・フェンスの施錠はしっかりされているか
・ブレーカーは落ちていないか
・PCSは作動しているか
・太陽光パネルに損傷はないか、バックパネルの状態はどうか
・ケーブル類が外れたり、大きく垂れ下がったりしていないか
・雑草たちの状況はどうなのか
・ゴミは捨てられていないか
・全体的に異常はないか
と、まあまあの項目がありますが、そんなに難しいものではありません。もちろん計測機器も不要ですので、発電所に行くだけで簡単にできることです。低圧なら30分くらいでできるのではないでしょうか。
仮に太陽光パネルに「ひび」が入っていても、遠隔監視上で発電状況に異常がなければ「異常なし」の判断になってしまいます。後々、その損傷パネルから「発火」などが発生しないともかぎりません。発電事業である以上、そういった点検は必要であると考えています。
私が思う電気点検タイミング
ずばり、年一回です。
「え?まじで?」
そう思われる方も多いでしょう。確かに多いかもしれませんwww
自社の発電所の場合は、計測機器の使い方の習熟度を上げるために何回でもやります!
そんなに?
はい。無料ですから!
しかし、実際に事業主の方は費用が必要になりますから。
個人的な感覚では
車の車検と同じくらいで!
いかがでしょうか。
新設3年までに1回、その後は最低でも2年に1回程度。それ以外は「異常に気づいたら」というイメージです。
しかし費用がね~
そうおっしゃられる事業主の方が多いと思います。
正直私自身も「もったいないなあ」と思いますw
しかし
例えば僅か5%の発電損失であっても、年間200万の売電収入が190万円になるわけです。割と気が付かきにくいレベルの部分を見ることができるのが「電気点検」だと思います。
自家用車であっても「メンテナンス費用」は必要です。車検だけでなく、オイル交換、タイヤ交換、その他点検から修理まで。それらは当然のようにお支払いされていると思うのですが、なぜか太陽光発電所のメンテナンスに関しては「0円」にしたいと思われる方が多いです。
損失を考えると、やはり年間に売電額の5%くらいはメンテに費用を払う必要性があると認識していただきたいところです
計測機器は何を使ってるのか
弊社が使用しているのは、皆さんよくご存知のソラメンテです。
ソラメンテ SZ-200というストリングチェッカーと、SI-200というパネルチェッカーです。元々、IVカーブトレーサーを購入するつもりでしたが、天候に左右されたくないというところでソラメンテを利用しています。
面倒ですけど、ストリング表がない場合もストリングチェッカーがあれば作ることができますし、高圧の場合などで大量のストリングを調べる際にも役立ちます。
しいて言えば「もう少し安ければ・・・」と思うところですが、仕方ありません。
とまあ、偉そうなことを書いていますが、私達もまだまだ手探りの部分も多いが実情です。近日、メンテナンスのメニューを完成させますので、今しばらくお待ち下さい!
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