先日、電気点検のご依頼で行きました発電所での出来事。
ストリング表を作成していく
その発電所は施工会社管理の発電所だったのですが、施工会社との連絡不通により私たちにご依頼いただきました。
まず、ストリング表がない・・・。
ストリング表がなければPCSからの配線がどのパネルに行っているか分からない。点検の際は必ず必要になるものです。紛失などで再作成の場合は有料となります。
これはこれで「手間のかかる作業」となります。
2人一組でPCSの回路を開放した状態での電流を確認していくことになります。しかし、考えて見ればPCSからの開放電圧や抵抗値を測定して数値に問題がなければ「今すぐ」ストリング表が必要なわけではない。とりあえず検査をしてみた。
高い抵抗値に結局ストリング表が必要
計測していくと「OL」表示が出てきたました。
高抵抗のストリングがあるという表示。ということはこのストリングがどこのパネルと接続されているかが分からなければ結局「何が起こっているか分からない」ということになります。
結局「ストリング表」を作成することに。
今回はケーブルをクランプメーターで直接計測することにしました。ソラメンテisも持って来ているのですが、とりあえず従来の方式で直流の電流を計測していきます。
手順としては
クランプして計測→開放してみる×→開放してみる×→開放してみる○!!!
みたいなクジ引きのようなものです。実際の配線は「こうだぜ」という簡単になっておらず、発電所によって様々。縦に行ったり横に行ったり大変な作業ですww
次の区画を測ると・・・
次の区画に移り、ソラメンテで計測してみると1つのストリングが「0」。
え?ゼロ?そんなことあるん?
全てのPCSを計測し、念のため手書きでも数値を残しておきます。
それにしても「0」なんて中々見ることがありませんので、何回も計測してみましたww
「0」ということは、全く電圧もきてなければ電流も流れてないということになりますね。簡単に考えられるのは「断線」でしょうかね。例えば草刈りのときに切断してしまっているとか、コネクタが外れてしまっているとか、それを確認せねばなりません。
1/16の発電が無駄になってしまっていますから、例えば年間160万円の発電とすれば10万円損していますね。。。
が、ここでタイムアップ。日没となりました。
携帯のライトで照らしながら裏の配線を見てみました。特に異常がないような感じです。後日の対応となってしまいました。
次はこの区画のストリング表を作らなければなりません・・・。
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